最近テレビが面白くない。
特に特番が面白くない。
そろそろ、春の番組改編の特番時期になるので気持ちが滅入る。
テレビ関係者の方に一言いいたい。
クイズでも何でも、3時間もやられたら面白い企画でも飽きるわな。
ましてや、見慣れた企画や面白いと思えない番組だったら、何をか云わん也。
それから、2つ3つの番組を合わせて、長々やるのは止めて欲しい!
はっきりって、レギュラー番組よりつまらない。
テレビ界の人たちは、「腹八分目」という言葉を知らないのだろうか。
もう少し見たいと思うところで止めりゃ良いのに。

今年の大河ドラマ「花燃ゆ」も視聴率が悪いらしい。
○○○○では視聴率が取れない等と役者のせいにしたようなニュースを良く見るが、
脚本や監督が悪ければ、いくら役者が良くても面白くない番組しか出来ないと思う。
役者で視聴率を云う前に、脚本家や監督、プロヂューサーがやった番組、ドラマはどうなのよと聞きたいものだ。
多様化の時代だからと云う人もいるが「半沢直樹」のように、面白ければみんなが見て話題になり、視聴率が高くなるのでそれは当たらないと思う。
私は役者がヘタでどうしようもないならともかく、半分以上は製作者のせいではないかと思うのだ。
(役者がヘタでも、堀ちえみの「スチュワーデス物語」のように、視聴率を採れた場合もあるし)

初っ端から愚痴を言って申し訳ない。
どうも、お酒を飲みながらblogを書くと、私の場合、どうも話がくどくなるようだ
本当に申し訳ない。m(_ _)m
何はともあれ、そういうことで、
私、最近はテレビを見ることが少なくなり、そのかわり本を読むことが多くなった。
当初、自転車の本を読むことが多かったが、それも底をついて、最近はダンボールに入れてあった高校時代に読んだ本を取り出して読み始めている。

つい最近読んだのは、森村誠一の証明三部作
「人間の証明」、「野性の証明」、「青春の証明」だ。
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ジジイの私が高校時代に読んだ本という事は、35年以上の悠久の時を越えての再登場だ。
当時、角川書店の角川春樹氏が角川映画として、「人間の証明」、「野性の証明」と次々に映画化して話題になった。(映画「野性の証明」は薬師丸ひろ子のデビュー作)

「読んでから見るか、見てから読むか」

という、コピーで大々的に宣伝をしていたものだ。

「人間の証明」は西条八十の「帽子」という詩を題材に森村誠一氏が書いた小説だ。

母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうねえ?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ

母さん、あれは好きな帽子でしたよ
僕はあのときずいぶんくやしかった
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから

と続く、この小説と映画のおかげで、当時の人ならみんな知っていたと思われる有名な詩だ。

「人間の証明」の小説を読んで感動した高校生の私は、どうしても映画が見たくて、
友達が見たいと言っていた映画を説き伏せて一緒に見に行ったものだ。(当然男の友達)
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友達が見たいと言っていた映画は、
第2次世界大戦を扱った映画で、初めてドイツ軍が勝つ映画だから見たいと言っていた「遠すぎた橋」(ロバート・レッドフォード主演)という映画だった。
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でも、私は音でしか知らないものだから、
「遠杉 隆」(日本映画?)だと思っていた(爆)(←嘘の様な本当の話)

それは良いとしておいて(←良くないか)、
それほどまでして見た「人間の証明」という映画だったが、正直、面白くなくてガッカリで、友達にも申し訳なかった記憶がある。

今回、ふとしたことで「人間の証明」を再び読んで、昔の感動が再び蘇ったように読み終えたものだから、
ついでに、映画「人間の証明」を再び見たくなった。
文明の進化とはすばらしいもので、ネットの時代なので、再び映画「人間の証明」が見ることが出来た。

そして、再び、ガッカリした。

しかし、記憶に無かったのであるが、今見るとキャストが素晴らしい。
主演の刑事役に松田優作、
デザイナー役に岡田茉莉子、
アメリカの刑事役にジョージ・ケネディ
他にも、世界の三船敏郎、鶴田浩二、ハナ肇、夏八木勲、若かりし岩城滉一
チョイ役と云っては何だが軽い役に、坂口良子、竹下景子、大滝秀治などなどキラ星の如くの配役であった。
音楽も「太陽にほえろ!」の大野雄二だし、
西条八十の詩を英訳したジョー山中の「人間の証明のテーマ」は当時ヒットして、私の好きな曲の一つだった。
だって、英語の歌詞の意味が良く分かったもの


ちょっと映画の内容の話になるが、
松田優作がアメリカに証拠探しに行って、当初スーツ姿だったのであるが、
夜、革ジャン姿になり、アメリカ人と格闘したり、岩城滉一を追いかける姿は、
大野雄二の音楽と合いまって、ほとんど、
「太陽にほえろ!」のジーパン刑事が、「北の国から」の草太兄ちゃんを追いかけているように思った(爆)

不自然な犯人の自供や、小説では一番最後に「あっ」というタネ明かしが、その前にサラッと優作ちゃんがバラしちゃうとか、苦労して見つけた証拠の話がカットになっているとか、もうひとつ、脚本に工夫が欲しかったような気がした。(←個人的な感想ですが)

こういう風に、気が向いた時に、すかさず昔の映画が見られるというのは、ネット時代、デジタル時代の恩恵であろう。しかし、それもこれも、
高校時代に読んだ本があったればこそではないか!
もし、デジタルBOOKだったら、こんな風に35年後に読んだだろうか。
ふとダンボールを開けて、なつかしさに駆られながら、本を手に取り重さを感じ、
パラパラと捲って、少しかび臭い匂いを嗅いだから読み出したのではないかと思うのだ。
35年前には8mmビデオだったものが、ベータ・VHSになりテレビも録画出来るようになったが、それも今ではDVD、ブルーレイになっている。
当時、音楽はレコードやカセットテープだったが、CD、MD、MP3、デジタルオーディオプレーヤーと変わってきた。
とても、今のフォーマットが35年後通用しているとは思えない。
しかし、アナログは違う。・・・ような気がする。
そこには、いろいろなリアリティが詰め込まれているように思えるのだ。

私は、昔読んだ本を見ると、
その厚さ、重さ、多少かび臭い匂い、
そして巻末の発行記録にいとおしさを感じるのだ。


ちなみに、
「人間の証明」は昭和52年9月25日20版
「野性の証明」は昭和53年3月20日再版(ようは2版ということなのか?)
「青春の証明」は昭和53年7月30日初版
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当時は気にも留めなかったものだが、今は読み返す時はいつも確認する。
別に高校時代を思い返すということはないが、何かその頃の自分と今とが繋がったような気になるのだ。
やっぱり、「本は良いな」と思った今日この頃である。


高校時代の本が入っていたダンボールに、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の単行本も入っていた。
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一見何てこと無いものであるが、良く見ると、
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作者が、山止たつひこ。
そう、秋本 治ではないのだ。
彼がデビュー当時、「がきデカ」という漫画がヒットしており、その作者が山上たつひこで、
そこから、当初は「山止たつひこ」というペンネームでこち亀は書かれていたのだ。
ちなみに、この3冊全て初版です。(←こんなものを買わずに、参考書を買っていれば
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年をとるという事は、物が増えるという事であるが、
時間を潜り抜けた物にはそれなりの重みがあると思う。



最後に、「人間の証明」に出てくる霧積温泉は、群馬県の横川から碓氷峠へ抜ける国道18号線を途中から右に入り、県道56号を10kmほど奥に行った所に、霧積温泉「金湯館」があるという。
霧積
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近くにはSR600のチェックポイントとしても有名な碓氷第三橋梁(めがね橋)もある。
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横川駅から14.3km、獲得標高736m、平均斜度上り6.5%、自転車で1時間だそうだ。
一度、自転車で行って見たいものだ。

Mama do you remember.

まさか、35年以上前、あの小説を読んだ自分が、その後にこんな事を思うようになっているとは・・・。


(おわり)