スキーシーズンたけなわでごさいますな
(一部、何故か自転車シーズン真っ盛りの人もいらっしゃるが

昨年、拙blogで「スキー人口の減少に思うの巻」でも書いたが、私は昔はスキー大好き少年(青年)だった。
先日、チコリンさんがFacebookで話題に挙げていた、映画「私をスキーに連れてって」は大好きな映画だったし、スキー映像といえば深夜に放送していた、スキー用品メーカーのサロモンが提供していた「Ski now」が大好きだった。
前回は「私をスキーに連れてって」で話をまとめたので、今回は「Ski now」だ。
「ネタが無いのか。」って云うな。ソコ!


「Ski now」という番組は、スキーを滑るシーンに音楽をつけて、そこに頭が痒くなるような臭いテロップが流す30分番組だった。
ぼっーとして見ていれば、白い雪面に青い空、そこを滑るスキーヤー、そして当時流行の音楽。
BGMのように、集中しなくて見る事の出来る番組という新たなジャンルをテレビ業界に確立した番組だ。
友達と部屋でお酒を飲みながら、バカ話をしているバックで流れている番組だったり、ひとりでボーッとしながらなんとなく見ていた番組だった。

当時の若かりし私は、ゲレンデで優ちゃん(「私をスキーに連れてって」で原田知世が演じた役)をGETするためには、「牧場の魚」から脱出しなければダメだと気付き、目標とすべき憧れていたスキーヤーが二人いた。
一人目は、日本で初めてスキーワールドカップの第一シード(TOP15位)に入った(はず?)海和俊宏氏だ!
fujii
私が思うに、彼の凄さはスキーテクニックはもちろんの事だが、それよりもフリーで滑る時に白い歯を出して滑る事だ。
どう見ても、楽しそうに滑っているように見える。

加山雄三氏が云っていたことであるが、

「スキーとヨットは、傍から見たら気持ち良さそうに見えるけれども、やっている本人は必死なのだ!」そうだ。

ヨットの事は分からないが、確かにスキーはそうだ。
だから、普通の人は歯を食いしばって滑っているものだ。
海和氏の様に白い歯を出して滑っている人は滅多にいない。
彼の滑りを見ていると、見ているこっちまで楽しくなる。
テクニックはそうそう真似が出来ないが、歯を出して滑ることは真似出来るだろうと思って真似をしたものである。
だが、コブ斜面や急斜面はどうしても歯を食いしばってしまうし、
緩やかな斜面で歯を出して滑れば、歯の芯まで冷えて、ラーメンを食べようものならにエライ目にあう。
気温の低い北海道では無理なのかもしれない
なかなか海和氏への道のりは険しいものだ。

「Ski now」のオープニングでの海和氏だ。

特に7’30”辺りに出てくる89年バージョンは大好きだった。
skinow
海和さん、カッコイイ~!

これは私でも真似が出来た!
スキーを滑る前には、よく雪を跳ね上げたものだ。
その時の私の脳内イメージはこのシーンだった(笑)
もちろん頭の中では「サロモン スキーナウ エイティナイン!」の声がコダマしていた(爆)

次にもう一人の憧れのスキーヤーは渡辺一樹氏だ。
丁度、彼の全盛期だったこともあるが、彼の滑りは憧れだった。
モーグルの選手の方とは一味違って、ウサギの様に(動画の中ではカモシカの様にと言っているが、)、エアーターンで軽やかにコブを攻略する姿は本当に衝撃的だった。
(ちなみに当時はまだオリンピックの種目にモーグルは無かった)
こんな滑りが出来たら、どんな娘だってイチコロじゃないかと思ったものだ。

4'30"あたりからのコブ斜面を滑る姿は、当時VHSのビデオレコーダーで録画したシーンを何度も見たものだ。

ステキ~!

私はこのシーンを見て、ダブルストックをする様になった。
ダブルストックとは、普通はストックを左右交互に突くものだが、両方同時にするjことで、コブ斜面からの衝撃で体勢が崩れるのを防ぎ、かつ、両方のストックを前に突く事で、後傾にならないようにするのだ。
(我流の為に理論的には間違っているかも知れないが、苦情は受け付けない)
話は違うが上の動画で3’56”あたりで、優ちゃんばりの白いウエアの髪の長い美しい女性が写っている
こういう娘の前では、一層頑張ったものだ(笑)

他にも、ばんけいスキー場の我満義治氏も凄かった。
我満氏のコブ斜面の滑りは、ビデオを早回ししている様な16ビートの滑りで、4拍子の私には絶対真似の出来ない滑りだった。
札幌に引っ越してきた時に、我満氏に出会えるかもという期待もあったが、27年間会えないでいる(残念!)

海和俊宏氏、渡辺一樹氏、両氏に云えるのは、素人目にもカッコイイということである。
彼らの1/100でも滑れていたら、今でもスキーをしていたかもしれない。
だって、見ていてこっちが楽しくなるのだから、きっとやっている本人はもっと楽しいに違いない。
時は過ぎて、50歳を過ぎた私の今の趣味は自転車であるが、この経験?を生かして、
今年こそ素人目にもカッコイイ見栄サイクリストを目指したい。

さしあたって、当面の目標は、

立ち姿。

止まっている時の姿は重要だ。
スキーでもゲレンデで立っている姿、コブ斜面の上でコブを見つめる姿が重要だ(笑)
ロードレーサーの場合、

トップチューブに座って、遠くを見る自然な姿。

この「自然」というところが難しい。
今年は是非マスターしたい。
話は横に逸れるが、自動車のデザインで私が大切だと思うのは、前より後ろだ。
なぜならば、前はすれ違ってしまえば一瞬だが、後姿は、抜かなければずっと見ているからだ。
ようは、見ている時間が長い部分のデザイン、姿が重要なのだ。
だから、立ち姿が重要になるのだ。
したがって間違っても、立ちゴケは許されない
万が一、した時は急いで退散しなければならない(汗)

次に昨年からの課題、白い歯を出してにこやかに斜面を登りたい。
坂を上る早さは、クライマーMさんやstakahashi君、I間君、N&N君など、スピード変態組に任せておいて、
私が目指すのは、絶対的な速さでなくて、

楽しそうだなぁ~!と、思わせる雰囲気だ!

体脂肪率一桁の方や、太ももバリバリの細マッチョが速いのは当たり前、
中年体型の体脂肪率30%とのせめぎ合いをしている50歳を過ぎた私だから出来ることなのだ(←なぜか自慢)

実はこれはある意味既に成功していて、
一昨年、私と相方がSR(スーパーランドナー)を取ったばかりに、
「あいつらで取れるのなら、・・・」と、
一気に周りにSRばかりになって、SRの価値の大暴落を招いたのである(笑)
同じように、私が楽しそうに走ったり、坂を登れば、
「あいつに出来るのならば、・・・」と、一気にロードレーサー乗りが増え?、みんなが手稲山を登る?に違いない。
また、私がブルベに参加しグルメを楽しんで完走したと、このblogで報告したら、
「あいつがグルメを楽しんで完走出来るのならば、・・・」と、ブルベ参加者が増えること請け合いなのだ(爆)

そうすることで、私は自転車業界の功労者となり、悠々自適の老後が待っていると思うのだ。(←意味不明!)



酒を飲みながら、この文章を書いているので、論旨が良く分からなくなってきたが、
「Ski  now」のような綺麗な映像で、酒を飲みながら、ぼんやりと眺めていても楽しめる番組をまた放映して欲しいものだ。

今ならば、ロードバイクで同系統の番組を、シマノあたりがスポンサーになって、
シマノ 「ROAD BIKE NOW ’15」なんてやってもらいたいものだ。
サロモンの「Ski now」に対抗して、LOOK(両方共ビンディング・メーカー)が提供するというのも良いが、
やはり会社規模から云えば世界のシマノだろう。
それとなく、ディレーラーやペダル、シューズやウエアを写して宣伝するといえば、スポンサーになってくれるのではないか。(←これこそステマ)
芸能人でロードレーサーに乗る事を趣味にしている人とか元ロードの選手、地方の名物店長、有名ライダーが、
設定したサイクリングコースをめぐりながら、景色や温泉、旅館そして、食べ物を紹介するのだ。
番組中盤で新車のインプレッションや三船雅彦さんあたりが技術的な事をやってくれるとうれしい。
三船雅彦
クライマーのモデルの日向涼子さんが温泉紹介をしてくたら絶対見るんだけど(汗)
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片山右京さんや安田大サーカスの団長、オリラジのあっちゃんあたりの温泉紹介なら微妙(笑)
あくまでも映像と音楽とテロップという「Ski now」のような番組づくりをするのだ。
夜中にゴチャゴチャやると飽きるし、金も掛かるし、ネタも尽きる。
あくまでサラリとして、地域とメーカーとタイアップした綺麗な映像を、
ゲストとディレクター兼カメラマンの2~3人で、(『水曜どうでしょう』のように)人件費を掛けずに安く番組を創るのだ。
観光地と違って普通なら通り過ぎる様なところも、サイクリングなら楽しい場所がたくさんある。
例えば空知地方とか留萌地方や拙blogにコメントを頂いている緑導さんのせたな等だ。
そういう地域の町おこしのお手伝いにもなるので、需要はあると思うのだ。 
テレビ東京さん、はたまた、テレビ北海道さん、この企画は如何でしょうか(爆)
他にも色々アイディアがありますので、コメント欄にコメントよろしく!


最後に、「Ski now」のテクニカル・インストラクション(Technical instruction)のコーナーは、「牧場の魚」からの脱却の為に真剣に見るようになって結構勉強になった。ゲレンデの端っこで、プロペラターンの練習をよくしたものだ。(「私をスキーに連れてって」でもやってたけど)
懐しい・・・。


(おわり)